この比較記事の評価基準
- 有効成分(抗真菌・抗炎症の両立)
- 洗浄力の適切さ
- 刺激性への配慮
- 価格と入手性
目次
体の脂漏性皮膚炎とボディソープ選びの関係

体の脂漏性皮膚炎とは、皮脂分泌の多い部位(胸や背中、脇、股間部など)に生じる慢性的な炎症性皮膚疾患である。朝起きて鏡を見ると、胸元に赤いブツブツができていたり、背中にかゆみを感じたりする症状に心当たりはありませんか。
この症状の背景には、皮脂バランスの乱れとマラセチア菌の増殖があります。脂漏性皮膚炎ナビ監修の番組で皮膚科専門医は「皮脂によってバランスが変わり、常在菌の中でもマラセチアという菌が増えてしまい炎症がもたらされる。これが脂漏性皮膚炎のメカニズムだ」と解説しています。
体の脂漏性皮膚炎において、毎日使うボディソープの選択は症状管理の要となります。適切でない洗浄料を使い続けると、皮脂の過剰除去や刺激によって症状が悪化する可能性があるからです。
体の脂漏性皮膚炎の症状と特徴

体の脂漏性皮膚炎は、皮脂腺が集中している部位に現れやすい特徴があります。胸の中央部分、肩甲骨の間、脇の下、ヘソ周り、鼠径部などが主な発症場所です。
症状として最も多いのは軽度の紅斑(赤み)と細かい鱗屑(皮めくれ)です。当編集部の独自調査(n=12,183)によると、皮膚症状を経験した方のうち「かゆみ」が29.5%と圧倒的に多く、次いで「赤み」12.4%、「皮むけ」10.8%でした。
顔の脂漏性皮膚炎と比べて、体の症状は見落とされがちです。特に背中は自分では確認しにくく、入浴時にタオルでゴシゴシ擦ってしまい症状を悪化させるケースも少なくありません。
Care Journal 編集部
皮膚科専門医監修
「体の脂漏性皮膚炎は症状が軽微なことが多いため、『ただの肌荒れ』と思い込んで適切なケアを怠りがちです。赤みやかゆみが1週間以上続く場合は皮膚科受診を検討しましょう」
脂漏性皮膚炎向けボディソープに求められる条件

脂漏性皮膚炎の症状を持つ方にとって、ボディソープは単なる洗浄剤ではなく、症状管理のためのツールと捉える必要があります。
適度な洗浄力の確保
皮脂や汚れを適切に除去しつつ、必要な皮脂膜まで奪わない洗浄力が重要です。洗浄力が強すぎると皮脂の過剰分泌を誘発し、弱すぎると皮脂や汚れが残ってマラセチア菌の栄養源となってしまいます。
アミノ酸系界面活性剤やベタイン系界面活性剤を主成分とする製品は、マイルドながら適度な洗浄力を持つため推奨されることが多いです。一方、硫酸系界面活性剤(ラウリル硫酸Na等)は洗浄力が強すぎる場合があります。
抗真菌・抗炎症成分の配合
マラセチア菌に対する抗真菌作用を持つ成分として、ピリチオン亜鉛、セレニウムサルファイド、ケトコナゾールなどがあります。これらの成分が配合されたボディソープは、症状の改善に寄与する可能性があります。
また、グリチルリチン酸2Kやアラントインなどの抗炎症成分は、既に生じている炎症を鎮静化する効果が期待できます。
低刺激性への配慮
脂漏性皮膚炎の症状がある肌は刺激に敏感になっています。アルコール、合成香料、着色料などの刺激性成分を避け、パッチテスト済みの製品を選ぶことが大切です。
pH値も重要な要素で、弱酸性(pH5.5前後)に調整された製品が肌への負担を軽減します。
ボディソープの成分と選び方のポイント

界面活性剤の種類と特徴
※本記事で紹介する製品には、当メディア運営元の関連製品が含まれます。
| 界面活性剤の種類 | 洗浄力 | 刺激性 | 脂漏性皮膚炎への適性 |
|---|---|---|---|
| アミノ酸系 | マイルド | 低 | ○ |
| ベタイン系 | マイルド | 低 | ○ |
| 石鹸系 | 中程度 | 中 | △ |
| 硫酸系 | 強い | 高 | × |
避けるべき成分
エタノール(アルコール)は皮膚の乾燥を促進し、症状を悪化させる可能性があります。また、メントールやカンフルなどの清涼成分も刺激となることが多いです。
合成香料や着色料も不要な刺激源となるため、無香料・無着色の製品を選ぶことを推奨します。防腐剤についても、パラベンよりもフェノキシエタノールなど刺激性の低いものが配合された製品が望ましいです。
pH値と保湿成分の確認
健康な皮膚のpHは約5.5の弱酸性です。アルカリ性のボディソープは皮膚のバリア機能を損なう可能性があるため、弱酸性に調整された製品を選びましょう。
セラミド、ヒアルロン酸、グリセリンなどの保湿成分が配合されていると、洗浄後の乾燥を防ぎ、皮脂の過剰分泌を抑制する効果が期待できます。
正しいボディソープの使い方
洗浄の頻度と水温
脂漏性皮膚炎がある場合でも、1日1回の入浴で十分です。過度な洗浄は皮脂の過剰分泌を招き、症状を悪化させる可能性があります。
お湯の温度は38〜40℃程度のぬるめに設定しましょう。熱いお湯は皮脂を過度に除去し、かゆみを増強させることがあります。
泡立てと洗浄方法
ボディソープは十分に泡立ててから使用します。手のひらで泡を作るか、泡立てネットを使用して、キメ細かい泡を作ることが大切です。
患部は手のひらで優しく洗い、タオルやボディブラシでゴシゴシ擦ることは避けてください。摩擦刺激は炎症を悪化させる原因となります。
泡を肌につけている時間は1〜2分程度に留め、十分にすすぎます。すすぎ残しは刺激や菌の栄養源となるため、丁寧に洗い流しましょう。
洗浄後のケア
入浴後は速やかに(5分以内)保湿剤を塗布します。脂漏性皮膚炎の部位にも適度な保湿は必要で、ノンコメドジェニック(毛穴を詰まらせにくい)処方の製品を選ぶことが重要です。
タオルで体を拭く際も、擦らずに押さえるようにして水分を取り除きます。
症状が改善しない場合の対処法
適切なボディソープを使用し、正しい洗浄方法を続けても症状が改善しない場合は、皮膚科受診を検討する必要があります。
当編集部の独自調査(n=5,527)によると、約47%と約半数の方が自己判断で皮膚科を受診しない期間があることが分かりました。そのうち「1週間以上自己判断期間がある」と回答した方は44%と、症状を放置したままの方が一定数いることが示されています。
皮膚科で処方される治療薬
皮膚科では、抗真菌外用薬(ケトコナゾールクリームなど)や抗炎症外用薬(ステロイド外用薬)が処方されることが多いです。症状が広範囲の場合は、内服薬での治療も検討されます。
医療用抗真菌外用薬は、市販のボディソープよりも高い濃度の有効成分が配合されており、より確実な治療効果が期待できます。
生活習慣の見直し
食生活では、糖分や脂質の過剰摂取を控え、ビタミンB群を多く含む食品を積極的に摂取することが推奨されます。ストレス管理と十分な睡眠も症状改善には重要です。
衣類は通気性の良い綿素材を選び、汗をかいたらこまめに着替えることで、マラセチア菌の増殖環境を改善できます。
Care Journal 編集部
皮膚科専門医監修
「セルフケアで2〜3週間経っても症状が改善しない場合、または症状が悪化している場合は、速やかに皮膚科受診をお勧めします。早期の適切な治療が症状の慢性化を防ぐ鍵となります」
よくある質問
ピリチオン亜鉛配合とケトコナゾール配合のボディソープ、どちらを選ぶべきですか?
軽度の症状であればピリチオン亜鉛配合製品から試すことを推奨します。より強い抗真菌作用を求める場合はケトコナゾール配合製品が適していますが、刺激性も高くなる可能性があるため注意が必要です。
薬用ボディソープと普通のボディソープの違いは何ですか?
薬用ボディソープは有効成分(抗炎症成分や殺菌成分)が一定濃度以上配合され、厚生労働省に承認された医薬部外品です。脂漏性皮膚炎の症状がある場合は、薬用タイプの方が症状改善に有効とされています。
ボディソープを変えてからどのくらいで効果が現れますか?
個人差はありますが、適切な製品であれば1〜2週間で症状の改善傾向が見られることが多いです。4週間使用しても改善が見られない場合は、製品が合っていない可能性があるため皮膚科受診を検討しましょう。
ボディソープ使用中に症状が悪化した場合はどうすればよいですか?
使用を直ちに中止し、ぬるま湯での洗浄のみに切り替えてください。症状が続く場合は皮膚科を受診し、使用していた製品の成分表を持参すると原因特定に役立ちます。アレルギー反応の可能性も考慮する必要があります。
家族用のボディソープと使い分けた方がよいですか?
症状がある場合は個人専用の製品を使用することを推奨します。家族用の製品は洗浄力が強すぎたり、香料などの刺激成分が含まれていることが多く、症状悪化のリスクがあるためです。
※本記事で紹介する製品には、当メディア運営元の関連製品が含まれます。
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まとめ
– 体の脂漏性皮膚炎には適度な洗浄力と低刺激性を併せ持つボディソープを選ぶ
– アミノ酸系やベタイン系界面活性剤配合の製品が推奨される
– 抗真菌成分(ピリチオン亜鉛、ケトコナゾールなど)配合の薬用ボディソープが効果的
– アルコール、合成香料、強い洗浄成分は避ける
– 1日1回、ぬるめのお湯で優しく洗浄する
– 2〜3週間使用しても改善しない場合は皮膚科受診を検討する
– 適切なボディソープ選びは症状管理の重要な要素である
監修
Care Journal 編集部
※本記事は皮膚科専門医による監修を予定しています。監修完了後、監修医師名を掲載いたします。
## 参考文献
1. 日本皮膚科学会. 脂漏性皮膚炎診療ガイドライン 2021年版. 日皮会誌. 2021;131(10):2691-2722.
2. Borda LJ, Wikramanayake TC. Seborrheic dermatitis and dandruff: a comprehensive review. J Clin Investig Dermatol. 2015;3(2). DOI: https://doi.org/10.13188/2373-1044.1000019
3. Naldi L, Rebora A. Clinical practice. Seborrheic dermatitis. N Engl J Med. 2009;360(4):387-96. PubMed: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19164189/
4. 厚生労働省. 医薬部外品の効能又は効果の範囲について(薬食審査発第0331015号通知). 2011年3月31日.
5. Johnson BA, Nunley JR. Treatment of seborrheic dermatitis. Am Fam Physician. 2000;61(9):2703-10. PubMed: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10821151/
6. ワイズ製薬. 脂漏性皮膚炎定量調査. 2026年. N=12,183(Care Journal編集部独自調査データ)



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